劇団櫂人『ブルーストッキングの女たち』
劇団櫂人第3回公演「ブルーストッキングの女たち」
作・宮本 研 演出・美術:篠本賢一
「命みじかし 恋せよ乙女」
運命に翻弄されながらもそれぞれの恋を、人生を必死に生き抜いた女たちを中心に、近代日本の青春時代、大正を舞台に描いた傑作群像劇
<CAST>
平塚らいてう 田中淳子
神近市子 小池恵子
尾竹紅吉 水野真由美
堀保子(大杉栄の妻) 青木 恵
辻ミツ(辻潤の母親) 向後正枝
伊藤野枝 山口しのぶ
松井須磨子 佐藤陽子
島村抱月 服部次郎
辻潤 柘植英樹(客演)
荒畑寒村 草野峻平(客演)
奥村博 大南 宏(客演)
大杉栄 金井賢一
看守 大南 宏(客演)
甘粕憲兵大尉 東條将孝
森憲兵曹長 服部次郎
当番兵 大南 宏(客演)
尾行警官 黒井暁子
メゾン鴻の巣の女給1 鈴木里花
メゾン鴻ノ巣の女給2 宮下文子
日蔭茶屋の女中お源 宮下文子
辻一(まこと) 滝沢直純(子役)
大杉魔子 鈴木里花
<劇中劇>
ノラ 佐藤陽子
ヘルメル 東條将孝
リンデ夫人 宮下文子
女中 黒井暁子
【スタッフ】
照明: 朝日一真
音響: 山田健之
舞台監督: 森山香緒梨
着付け協力: 寿美とも子
宣伝美術: 前嶋のの
チラシイラスト: 村上洋子
舞台写真: 宮内勝
舞台映像: 大塚登(東京舞台映像)
制作: 高橋俊也(THEATRE-THEATER)
協力: テアトルアカデミー、遊戯空間、(有)創新企画、アトリエそら、オフィスJOY
【演出の言葉】
富国強兵、殖産興業の明治時代は、日清日露の戦争に勝利し、わずか半世紀の間に飛躍的に国力を高めていきました。明治の末になると、民衆も力を増し、華族らの主導する政府に対して疑問を呈するようになりましたが、12名の社会主義者が、「大逆事件」(1910)で国家権力に命を絶たれてしまいます。
演劇に目を向けると、海外の戯曲を積極的に上演しようとする小山内薫の自由劇場、坪内逍遥の文芸協会などが、劇場に新しい風を吹かせていました。イプセン作『人形の家』が、松井須磨子の主演で大衆の支持を得ていたことと、女性による女性のための月刊誌「青鞜」の発刊で、「女性」というものが意識的に語られるようになったこととは偶然ではありません。
15年間続く大正時代は、人々が理想的な人生を模索した、いわば青春時代のような輝きに満ちた時代でもありましたが、大正12年の関東大震災の後、「治安維持法」は社会を大きく戦争の時代へと舵取りをしていきます。大正時代、社会の因習と格闘し新しい生き方を模索した女性たちの生きざまを舞台に蘇らせてみたいと思います。(篠本賢一)
【会場・スケジュール】
上野ストアハウス
2017年5月
24(水)18:00
25(木)13:00
26(金)13:00/18:00
27(土)13:00
28(日)13:00
【関連リンク】
劇団櫂人公式HP
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